宮崎県の豊かな海を舞台に、「しまうら真鯛」を中心とした持続可能な水産養殖を推進する木下水産(生産者)と九州築地(流通・販売)。両社は、それぞれの専門分野での強みを活かし、ASC・COC認証取得に向けた取り組みを通じて、地域社会と連携しながら水産業の未来を切り拓いています。
20年以上にわたり無投薬養殖を続ける木下水産との挑戦は、単なる水産物の生産にとどまらず、地域と共に成長し、海の恵みを次世代へつなぐ取り組みとして注目されています。また、昨今注目されるエシカル消費(倫理的消費:私たちの選択によって環境や社会を守る考え方)のニーズに応えるものでもあります。
ASC・COC認証の取得は、宮崎の海を未来へと守り、世界の水産業のリーダーとなるための大きなステップです。宮崎が誇る「しまうら真鯛」は、この挑戦の第一歩として、持続可能な水産業の先駆けとなることを目指しています。
九州築地は、「産地と消費地をつなぐ架け橋」を理念に、生産者の想いを消費者に届けるため宮崎の水産物のブランド化と販路拡大にこれからも取り組んでいきます。
MSC及びASC認証を取得した持続可能な水産物(サステナブル・シーフード)を扱う為の
CoC認証を取得しています。
環境と社会への影響を最小限にして育てられた責任ある養殖業に関する認証。
【MSC認証 (Marine Stewardship Council) 】水産資源と環境に配慮し適切に管理された、持続可能な漁業で獲られた天然の水産物に与えらえる認証。
【COC認証(Chain of Custody:加工・流通過程の管理)】加工、流通過程で非認証水産物が混ざらないように管理し、確実に消費者に認証水産物を届けることを目的とした認証。
「魚は天然物に限る/養殖物は天然物の代替品」というイメージが強く残っておりますが、最近の養殖魚はそのイメージを覆すものが多くあります。天然物のレベルにもよるのでしょうが、天然魚は漁獲される海域や時期・等によって味が異なり、旬の時期を外すと一気に味が落ちパサつきが出てきたりします。
一方、養殖魚の場合ですと、脂ののりをコントロールでき、一年中旬の味に近いものを楽しむことが出来ます。いまや市場に出回るブリ類の70%、マダイの80%が養殖ものであり、養殖魚は日常の中に溶け込んでいるともいえます。
しかし一年中おいしいと言われる養殖魚も、餌の種類や飼育方法、養殖業に関る人たちの思いによって大きく品質がかわってくると私たちは考えます。
当社ではお客様により安全・安心の商品をお届けする為、トレーサビリティシステムに取組んでおります。トレーサビリティ(traceability)とは由来を調べるの意味で、食材流通においては生産履歴といった意味を持ちます。
当社の取り扱う全養殖魚は、養殖業者および漁協協同組合の協力のもと、(商品履歴書)(残留検査証明書)がしっかり管理された安心・安全なものばかりです。
当社では、自社内に約200tの活魚槽を有し各地の養殖場から運ばれてきた様々なブランド魚を活かしております。
一度に仕入れる量を出来る限りおさえ回転をよくする事で魚の鮮度を保ち、魚にストレスを与えないよう最善の努力をしています。つねに新鮮で品質の良い商品の提供させて頂けると信じています。
日頃から当たり前のように食べている魚ですが、ひとつの命を頂いているという感謝の気持ちを日々忘れないために、当社には「魚魂碑」を置き命を与えてくれる魚の恩恵に感謝しております。
大自然に対する感謝を忘れず、常に謙虚さを持つ私たち一同でありたいと思っております。
・お魚ブランディング事業
・宮崎県食材フェアのプランニング
・魚食普及に関するイベントの開催
・現地視察のアテンド